数々の旅の思い出や将来行ってみたいところなど旅行に関するブログです。

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旅行紀行〜旅と宿の思い出〜

矛盾した認識

東北の出身ですが、色々と地元にまつわることで知らないことはたくさんあります。

例えば、先日一緒に旅している際に姉から出た疑問が。

「『夷』ってどういう意味?」
発端は、その時通りかかった地名が「北朝夷」というもので、その時に疑問を持ったようです。

「夷はエビスとも読むし、エミシとも言うよ」
「エビスは違う字じゃない?」
「色々当て字があるからね。
ただ、あの文字そのものの意味は、中国の中華思想でね。
古代中国では、真ん中つまり大陸の中央にある中国以外の国は野蛮だって思っていたんだよ。
北も南も東も西もね。
その考え方が古代日本にも伝わって、中央つまり政府に属さない辺境の東北とかをエミシって呼ぶ時にあの字を当てたの」
「あれ?もしかして征夷大将軍とかも同じ字使ってる?」
「そう。
あれは元々、そうした蝦夷を征圧する将軍っていう意味ね。
ほら、坂上田村麻呂とか」
そこで姉は気付いたようでした。

「ちょっと待ってよ、もしかして青森のねぶた祭りとかも、確か田村麻呂ゆかりじゃなかった?」
「そうだよ。
実際田村麻呂は青森までは行ってないんだけどね」
「それなのに、征圧されたのに征圧してきた側を湛えるような祭りをしてるの?矛盾じゃない」

「そう。矛盾なんだよね。
東北の田村麻呂信仰って言われててさ、田村麻呂ゆかりの祭りや寺社が一杯あるの。

結局、征圧後に蝦夷だけ住まわせておくとまた内乱とか起きる可能性があるでしょ?
だから他の地域からたくさん東北に移住させたの。
その移住者が、武勇の誉れ高い田村麻呂将軍にあやかろうって信仰したんだよ」

姉はショックを受けたようでした。

でもこうした勝者作った歴史はたくさんあるのです。
埋もれた歴史がもっと見直されればいいと、思わずには居られませんね。

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